たった一人の親友へ
「入って」
翔のお母さんに促されあたしは翔の家へと上がる
隆也は遠慮したのか車の中で待ってる、とその場を立ち去った
「翔もきっと待ってたと思うの。ほらね」
そこにはこじんまりとした仏壇があって
笑顔の翔の写真が飾られていた
あたしの大好きな笑顔
仏壇の前で手を合わせる
「翔…
聞こえる?
来るの遅くなっちゃってごめんね…」
当たり前だけど翔からは何も返ってこない
「ねぇ翔…
どうして?
どうして死んじゃったの?」
言い始めたら止まらなかった
涙が溢れ出す
「約束したじゃん!
あの海来年も一緒に行こうって
約束は守るんでしょ?
ねぇ
答えてよ
翔…」
隣には翔のお母さんもいたのに
あたしよりもきっと辛いのに
あたしは羞恥心も忘れて叫び続けた
横を見ると
翔のお母さんが泣いていた
「ごめんなさいね。
翔のバカ約束の一つも守れなくて…
ごめんなさいね」
その時気付いた
あたしはなんてバカなんだろうって
あたしより傷付いてる人がいる前で
自分だけ傷付いたふり
あたしはいつもそう
自分ばっかりで嫌になる
翔のお母さんに促されあたしは翔の家へと上がる
隆也は遠慮したのか車の中で待ってる、とその場を立ち去った
「翔もきっと待ってたと思うの。ほらね」
そこにはこじんまりとした仏壇があって
笑顔の翔の写真が飾られていた
あたしの大好きな笑顔
仏壇の前で手を合わせる
「翔…
聞こえる?
来るの遅くなっちゃってごめんね…」
当たり前だけど翔からは何も返ってこない
「ねぇ翔…
どうして?
どうして死んじゃったの?」
言い始めたら止まらなかった
涙が溢れ出す
「約束したじゃん!
あの海来年も一緒に行こうって
約束は守るんでしょ?
ねぇ
答えてよ
翔…」
隣には翔のお母さんもいたのに
あたしよりもきっと辛いのに
あたしは羞恥心も忘れて叫び続けた
横を見ると
翔のお母さんが泣いていた
「ごめんなさいね。
翔のバカ約束の一つも守れなくて…
ごめんなさいね」
その時気付いた
あたしはなんてバカなんだろうって
あたしより傷付いてる人がいる前で
自分だけ傷付いたふり
あたしはいつもそう
自分ばっかりで嫌になる