たった一人の親友へ
さっきからお互い何も話さない


この時間が永遠に続くような気がした


「着いたよ」


沈黙を破る隆也の一言


「ここ…」


目の前にあるのは翔の家


隆也はさっさとおりて翔の家に向かって行く


「ちょっと…」


追いかけようとすると同時に


家の中から翔のお母さんが出てきた


「久しぶりね」


翔と似た優しい笑顔


「お久しぶりです」


あたしは翔のお母さんに深々と頭を下げた

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