境界上
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「――ユイの持論は、俺にゃ理解出来ないね」
恋人ではない女の新色グロスをキレイに舌で舐めとりながら、なんて説得力のないセリフ。
まぁ、この男に説得する気がサラサラないのは承知の上での戯れゴトなんだけれど。
「……あら、蓮はアタシの唯一の理解者じゃなかったの?」
1分前に奪われたばかりのグロス味がする舌を絡め取るのを止め、
唇が触れるか触れないかの際どい距離を置く。
わざと、焦らすようにゆっくりと。
「……別に? ただ、毎回こうやってお前が挑発するから乗ってやってるダケ」
そうして蓮はさも触発されたように。
そう言い終わる頃にはまた唇を重ねて、アタシをベッドに沈める。
「――ユイの持論は、俺にゃ理解出来ないね」
恋人ではない女の新色グロスをキレイに舌で舐めとりながら、なんて説得力のないセリフ。
まぁ、この男に説得する気がサラサラないのは承知の上での戯れゴトなんだけれど。
「……あら、蓮はアタシの唯一の理解者じゃなかったの?」
1分前に奪われたばかりのグロス味がする舌を絡め取るのを止め、
唇が触れるか触れないかの際どい距離を置く。
わざと、焦らすようにゆっくりと。
「……別に? ただ、毎回こうやってお前が挑発するから乗ってやってるダケ」
そうして蓮はさも触発されたように。
そう言い終わる頃にはまた唇を重ねて、アタシをベッドに沈める。