境界上
.



――――――――
――――……

――…

―…



―――熱い。

んんっ、無性に喉が乾いた。

水、水、



「……――?」



重い瞼をこじ開けるより先に。

探り探り動いていた手に感じた自分以外の体温。


毛むくじゃらでないその手触りからいって、霊長類ヒト科。

その肉質とそこに辿り着くまでの感触からいって、十中八九、今はベッドの上にいて。私の隣には男がいる。


「………………。」


思わず本来の目的である水を忘れ、その体温の方に視界をこじ開く――、と。


その見慣れた寝顔に頭が真っ白になる。







―――蓮。

何で蓮が隣で寝てるの?




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