泣き虫girl

傷跡




「出るか」





「…ッ」






楢橋くんは足に力は入らない


あたしの手をひいて外に出た








出るとすぐに楢橋くんはあたしの前に


しゃがんで今買ったものを袋からだす








「…転んだの?」






「…うぅ…マンホー…るで…」






「馬鹿か」







楢橋くんは優しくあたしの膝に


ばんそうこを張った






「…本当は偶然なんかじゃなかった


あのあとこのコンビニであったのは


知っていたんだ。ここに着たら逢えるって」







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