僕は君のもの



柴先輩がニヤニヤと美紀を見る。


「なんですか?」



「ふ~ん。そういう事。」



そう言いながら直ちゃんの出て行った玄関を指差す。



「美紀と直ちゃんは別に…。」



「しつこく片想いする美紀ちゃんはどうにかこの家にあがりこむことに成功。だけど二人の関係に進展はなし。とりあえずそばに居ればどうにかなるか、なんて甘いこと企み中。そういう事?」



「…そういう事。」




他人に冷静に分析されるのって気分悪い。




「もっと視野広げれば?第三者になると分かることもあるけどな。」



言われたことの意味がわからない。



「視野を…広げる?」



「そ。美紀ちゃん、自分のことしか見えてないだろ?」




言われていることはわかる。


だって美紀は美紀を中心にしか生きれない。




だけどなんで今そんなことを言われるの?






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