僕は君のもの




「恵梨香ちゃん。一緒に食べていい?」



2年生になってしばらくした頃、美紀は思い切って彼女に話しかけてみた。


さすが狼と呼ばれるだけのことはある。


恵梨香ちゃんは休み時間もお弁当の時も常に一人でいた。


美紀みたいにそれが淋しいからって男の子に愛想よくするわけでもない。



だからといって暗い印象は微塵も感じさせなかった。



いい意味での近寄りがたいオーラ。




そんなカッコよさに興味を持った。




「好きにしたら?」



彼女は美紀を一瞥すると興味なさ気に答えた。



「お互い一人みたいだしちょうどいいよね。大丈夫だよ。美紀女とベタベタする趣味ないから。」



「あぁ。男好きなんだっけ?」



ふ~ん。美紀のこと知ってるんだ。


そんな些細なことが嬉しくて普段は出したりしない心の内を明かしてみた。




恵梨香ちゃんはそんな美紀を見て笑ってくれた。




「可愛い顔してきついこと言うね。」




初めて見たその笑顔はすごくかわいくてとっつきにくい印象は一切感じない。




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