僕は君のもの
酔ってる直ちゃんに代わってあゆみさんが美紀を家まで送ってくれることになった。
「いいのいいの。気にしないで。あたし運転好きだし。」
サバサバとそう言う。
う~ん。やっぱり好きだな。こういうタイプの人。
でも直ちゃんのことが好きなんだよね。
複雑。
っていうかあゆみさんは美紀のことどう思ってるんだろう。
直ちゃんと何があったかわかってるくせに敵意みたいなのを一切感じない。
やっぱり美紀がガキだから?
「ねー、あたしあそこに引っ越してもいい?」
「は?」
は?
突然飛び込んできた会話。
直ちゃんの声と美紀の心の声が重なる。
「だって通うの面倒なんだもん。」
「っつーかほとんど住んでるようなもんだろ。お前。」
え?そうなの?