僕は君のもの
美紀の作戦にノリノリの恭ちゃんを連れて早速、買い物に出かけた。
「俺、7時に待ち合わせしてるからそれまでに終わらせてよ?」
「7時?なら余裕だよ!」
「みっきー、長そうじゃん。買い物。
無駄に悩んで店を何軒もまわりそうなんだよなぁ。で、最終的に買うのは最初の店?みたいな。」
「んもぉ!だったら恭ちゃんの待ち合わせってドコなの?そこの近くで買い物すればいいんでしょ!?」
恭ちゃんに連れられて学校から少し離れた繁華街まで出た。
ショッピングビルの一つの階を丸々使った大きな雑貨屋さん。
案の定、そこにはクリスマスコーナーが設置されている。
「うわぁ!このツリー超可愛い!!
見て!恭ちゃん!ほら!サンタさんがお尻振ってるよぉ!」
たくさんのキラキラしたグッズにテンションが上がる。
いろんなものに目移りして本来の目的を忘れちゃいそう…。
「あ!みっきー、あったよ。サンタの衣装。しかも肩出しミニスカ。」
恭ちゃんが意地悪な笑みを浮かべる。
うん。これなら絶対に恵梨香が嫌がりそう。
それを想像して2人で笑い合った。