僕は君のもの
しばらくするとお母さんが急いで戻ってきた。
「美紀、早く支度しちゃいなさい。直哉くんがお迎えに来てるわよ。」
はい?直ちゃん?
美紀はパジャマのままで玄関に飛び出した。
「おはよ~ん。」
そこにはのん気に手を振る直ちゃんがいた。
「ど、どうしたの?」
「美紀ちゃ~ん。ズル休みは許さないよ?」
低い声で不敵に微笑む。
キャー!!カッコイイ~!!
って悶えてる場合じゃない。
「くつ箱までは一緒に行ってやるから。」
あ~ぁ。直ちゃんには敵わないや。