僕は君のもの
いつも以上にスッキリしない目覚め。
目ざまし時計の音が頭に響く。
「…学校行きたくないなぁ。」
そう呟いたところで誰も聞いてないんだけどね。
キッチンに立つお母さんの背中を見つめながら朝ごはんを食べた。
休みたいって言っちゃおうかな。
ズル休みしちゃおうかな。
「あのさ、お母…」
―ピンポーン
もぉ!朝早くから誰!?
お母さんは美紀の呼びかけにも気づかなかったようで玄関に行ってしまった。