先輩(仮)




「気持ちだけでも伝えとくべきだよ、婚約者のことがあるのは分かるけど気持ちにまで嘘つくなよ!」


「テツ…。」

なんかテツも怒ってるみたいに顔をしかめてる。


「俺けっこう崇哉のこと尊敬してるんだよ…?なんか自分をしっかり持ってるって感じで、だからといって一匹狼ってわけでもないし周りをちゃんと見てるところとか…。だけど、今の崇哉は好きじゃない。ウジウジしてるし他人の意見ばっか聞いて…。そんなの崇哉じゃないよ!」



俺らしくない?



突然のテツの言葉に返せる言葉がなくて、テツはなっちゃん達を手伝ってくると言ってキッチンへ言ってしまった。



キッチンの方ではさっきみたいな乱暴な音はもう聞こえてこなくなって3人の楽しそうな声が聞こえてきた。


優莉に気持ちを伝える?


でも、冨田のことが…。



だぁーっ!もう!俺どうしたらいいんだよ!?






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