秘密の★オトナのお勉強②



「貞永さん、そろそろ収録ですので、ご準備の程よろしくお願いします」



「分かりました」




菊池と、どのくらい戦い続けていたのだろうか。


そんな事を考え始めていた時、タイミングよくスタッフが控え室に登場し、スタンバイの旨を知らせに来た。


火花を散らしていた貞永だけど、スタッフの姿を見つければ、態度は一変。


満面の笑みを浮かべてスタッフに対応する貞永を見て、あたしは思った。



…プライベートの演技も、抜けが無いのね、と。




「さ、みんな!そろそろスタジオに移動しようか!」




あたしの掛け声により、仕事モードに入った貞永と、関西弁から標準語へと言語を変えた隼人、いつもの態度の菊池がドアへと向かう。



…貞永の初バライティ。

無いとは思うけど、どうかヘマだけはしないで欲しい。



そう切実に思った、あたしであった。




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