秘密の★オトナのお勉強②



あたしの視線は、無意識の内に、貞永を探し求めていた。


キョロキョロと視線を動かすと、ゲスト席で隼人と共に談笑する、貞永の姿を見つけた。


華麗に微笑む貞永を見て、とりあえずヘマは起こさなかったんだ…と、少し安心する。




「菊池、あたしが居ない間、貞永と隼人は何もやらかさなかったよね?」



「はい。黙々と調理してましたけど」




傍観者である菊池がそう証言した事により、予想が確信へと変わる。



…なんだ。あたしが心配しなくても、二人は真面目にやってたんだね。


よく考えれば、人一倍仕事が好きな貞永が、「何か」をやらかすハズがないもん。


あたしの考えすぎだったのか。




「では、全員の準備が調いましたので、只今から、メニューの発表と試食へと参りたいと思います!」




ホッとした気持ちを抱えたまま、番組は一番の目玉を迎えた。




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