秘密の★オトナのお勉強②



布が無くなったテーブル。

そこに広がっていたものは、料理番組としてはありえない光景だった。




「は…?」



「何すか、アレ」




あたしと菊池は、驚きのあまり言葉を発する事が出来ない。


他の共演者や司会者までもが、口をポカーンとだらしなく開けている。




「りょ…料理名の発表をお願い、します…」




自身の立場を思い出したのか、司会者は慌てて番組の進行を再開させた。


ざわめく雰囲気を掻き消すように、貞永は持っているマイクを口に近付けると、ニッと怪しい笑みを浮かべて、あたしの方をチラッと見た。


その笑みは、波乱の予兆を表しているみたいで。


ゾクッ…と身体が震えだした時、全ての真相が、貞永の口から発表された。




「俺達が作ったのは、見ての通り、普通の白ご飯と、味噌汁です」




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