秘密の★オトナのお勉強②



眉を寄せるあたしを見た菊池は、慌ててフォローをし出した。




「中森サン!あの二人にも何か理由があるんッスよ!」



「理由って何よ」



「それは分かんないッスけど、絶対にあ○げじゃないとダメだったんですって!」




…どんな理由よ、それ!

料理番組のハズなのに、インスタント食品を使っていいはずないでしょうが!


というか、あたしが貞永に料理を教えていた時間は、一体何だったのよ!



考えれば考える程に溢れてくる、怒りの気持ち。


右手で拳を作った時、ずっと黙っていた隼人が、マイクを通して口を開いた。




「皆さんご存知の通り、先日、俺は一般女性の方と結婚しました」




そう真剣な表情で話す隼人に、あたしの怒りも少し鎮まる。


…今から、何が語られるのだろう。




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