秘密の★オトナのお勉強②



「彼女はハッキリ言うと、料理が大の苦手なんです。そんな彼女が俺に初めて作ってくれたのが、このあ○げだったんです」



「へ…?」



「会場の皆さんを驚かせてしまいましたが、俺達の作品は、間違いなくご飯とあ○げです。これは、胸を張って言えます」




…なんだろう。

会場中が、感動の嵐に包まれているような…。



恐る恐るスタジオを見回してみると、司会者はもちろん、他の出演者、更には観客やスタッフまでもが

―――号泣していた。




「す…素晴らしいエピソードです…!今回のテーマもバッチリクリアしていますしね…!」




涙を流し続けながら、司会者は隼人と貞永に握手を求め始める始末。



…確かにさ?「愛のある料理」と「大切な人が作ってくれた料理」っていうテーマはクリアしているけれど…

こういう展開って、アリなの…?




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