秘密の★オトナのお勉強②
そうです、そんな運命なんですよ。
そう視線で貞永に言い聞かせようとした瞬間、ガチャリ…という音を立てて、ドアが開いた。
言い合いを一時中止したあたし達は、同時にドアの方を向く。
「菊池、おはよう!」
「オハヨウゴザイマス…。いやいや、今日は一段と眠いッス」
いつも通り、気の抜けた様子の菊池が、ズカズカと部屋に入ってくる。
そして、部屋の端に設置してあるソファーに辿り着くと、菊池は勢い良くソファーへと倒れこんだ。
「…って、菊池!?」
驚いた貞永が、急いで菊池に近寄る。
そして…言葉を失った。
「貞永…?」
「コイツ、思いっきり寝てやがる」
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