秘密の★オトナのお勉強②
…これも、いつものパターン。
前より、あたしの言う事を聞いてくれるようになった菊池だけど、異常な程の朝の弱さは、未だに治る事はない。
大抵の場合、菊池は仕事場に着くと、真っ先にソファーに倒れこんで、寝るのだ。
「あのダイナミックな寝方、本当に倒れたのかと思うわ…」
「確かに、勘違いしそうにはなるね」
苦笑いを浮かべたあたしと貞永は、そんな菊池の様子をそっと伺う。
―――よく見てみると、菊池ってカッコイイかも。
くっきり二重に、長い睫毛、薄く色づいた唇に、少しやんちゃな印象を持たせる髪の毛。
黙っていれさえすれば、相当モテると思うのに。
「菊池…彼女いないのかな?」
何気なく呟いた、その言葉。
…それが引き金となって、あたしはこれから、地獄を見る事となる。
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