秘密の★オトナのお勉強②



そして、そんな菊池は今どうしているのかと言うと。


本人や小西さんから聞いた話によると、巷で人気急上昇中のお笑いタレントを担当しているらしい。


菊池がそんな大物の卵をキチンと育てていけるのか、不安を隠しきれないけど、あたしは大丈夫って信じている。




「だって、あたしが教育したヤツだしね」




車に乗り込んだあたしは、無意識に助手席を見る。


この場所は、貞永の特等席であり、菊池の存在を感じていた所。


ずっと一緒に行動していた仲間を失うというのは、思っていた以上に辛いものだった。



あの頃より一層寂しくなった車内を懐かしく思いながら、あたしは外回りの営業へと旅立っていった。


貞永や蘭が居る、撮影現場の事を気にかけながら。




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