秘密の★オトナのお勉強②



「ぎゃっ…!!」




あたしは急にバランスを崩し、玄関に倒れる形となってしまった。


眠りかけの貞永も、あたしと一緒に倒れるハズだったんだけど…




「あれ…?」




何故か、一向に身体に重みが来る気配がない。


この状況なら、貞永があたしの上にのしかかって来ても、充分おかしくないのに。


その上、何故か鍵がちゃんと閉まる音も聞こえてきて。



…やっぱり、何かがおかしい。



倒れた時の反動で瞑ってしまった目を、恐る恐る開く事にしたあたしは、次の瞬間、声にもならない悲鳴を上げた。




「―――ッ…!?」



「っと、マジで演技疲れたわ」




今まで眠っていた貞永が、急に元気になって立ち上がったまま、そんな事を呟いていたのだから。




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