秘密の★オトナのお勉強②



それは…




「…貞永はきっと忙しいだけだよ!」




貞永からの連絡が、一切ないという事。



あたしはこうして月に一度、貞永に近況などを綴った手紙を向こうに送っている。


メールでもよかったけど、あえてあたしは手紙の方を選んだ。


…自分の気持ちが伝わりやすいと思ったから。



そういう訳で、あたしは毎月貞永に手紙を書いている訳なんだけれど…

貞永からの返事が来ない。


手紙はともかく、メールや電話すら、一回も来た事がなかった。



はっきり言って、この状態は…




「光輝くん、呆れたんじゃないの?」



「う…うるさーいっ…!」




あたしと蘭は視線を合わせ、ピリピリと火花を散らせた。




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