恋。


 ボクが転んじゃった時に、




 こっちに、アンディが




 近寄って来て、




 ボクに声をかけてくれた。




 「大丈夫?」


 

 アンディは、ボクに笑いかけた。




 すごく優しい笑顔で。




 「あ、ありがとう」




 ボクの声は裏がえって、




 すごいカッコ悪かった。




 「あはは、私は、アンディ。

 よろしくね。君の名前は?」


 「ボクは、名前がないんだ」




 ボクの言葉にびっくりしたのか、




 アンディは目を丸くして




 「えー!」そう言った。


 

 僕らの中で名前をもらってるのは、




 ご主人が気に入ってる




 こびとだけで、




 あとのこびとには、名前がなかった。


 

 「きみはー、ボブ!」


 

 いきなりアンディはそう言った。




 今度は、ボクがびっくりした。










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