大空の唄
自分の人生を、自分の運命を恨んだのは
今日で何回目になるだろう…
「くっ…」
こうやって何も言い返せないことが悔しい
「あなたの個人情報、ぜーんぶマスコミに
ばらしちゃったら、どうなるかしらね?」
俺たちが自分を隠すのには理由がある。
それは、自分たちの最低限の自由を守るため
テレビという箱の中の住人になることで奪われる自由を少しでも減らしたかった
でも…それは現実逃避しようとする自分の言い訳に過ぎない
本当の目的は別のところにある。
もし、自由を奪われるだけなら…こんな女のいうことに
揺らぐことも、振り回されることもない。
こんな女に振り回されるくらいなら情報なんて、自由なんてとっくに売りさばいている
「大変ねぇ…」
俺たちが自分を隠す本当の理由、それは…
「犯罪者の子は」
自分自身を守ること