大空の唄



「ファンの人だってそう…


テレビの中での蒼空が偽の姿だとしても
みんなを魅了するその声は紛れもない本物だから」


だから空の歌声に魅了された人はみんな
本当の空を好きになった人なんだ


「あたしもずっと思っていた

孤独でいなきゃいけないんだって」



じゃなければあたしも両親のように
人を傷つけてしまうかもしれないって…



「だけど違った」



どんなに孤独に生きようとしても



みんながあたしを支えてくれた



「みんなが、あたしに無償の愛を教えてくれた」


みんなに愛されて


愛し方が少し分かった気がしたんだ


「否定されるのは怖い

裏切られるのは怖い

罵られるのも恨まれることも怖い」


そしてこの世にはそんな感情が溢れんばかりに渦巻いてる


たけど…


「そんな感情だけが渦巻いてるわけでもない」


どの時代にだってきっと愛は存在したのだから


「愛なんて一方的で良い」


そう、もし伝わらなくたっていいんだ





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