大空の唄



―蒼く澄んだ天を仰いだ


そこに見える大きな空はいつだってキレイなのに


いつだって俺は不安だった


どうして生まれてきたのだろうか
いつまでこの地に立っていられるのだろうか


自問自答しては自分がこの世から消えてしまったような


そんな閉ざされた感覚に襲われる


変われないのか変わらないのか


そんなのもうとっくに知っているはずなのに


俺はいつだって臆病者で


愛なんて知るはずもない知らない




紅く燃えるな天を仰いだ


そこに見える大きな空はいつだって鮮やかなのに


いつだって俺は孤独だった


この世界は綺麗すぎて逆に居心地が悪い
誰かが笑ったて同じように笑えない


自己嫌悪に陥っては自分をこの世から消して


そのたび胸なでおろすんだ


知らないのか知ろうとしないのか


そんなのもうとっくに知っているはずなのに


俺はいつだって臆病者で


愛なんているはずもないいらない


愛なんて…



闇に呑まれた天を仰いだ


そこに見える大きな空はいつだって優しいのに


いつだって俺は・・・


ある日見た夢は幼いころの夢


君は笑う、俺も笑う


空には満天の星、輝く満月


君は天使、僕は悪魔


君は太陽、僕は大空


雨が降れば止むのと同じように
悲しみにはいつか終わりが来ると君は笑う


その言葉の意味を俺はまだ探している途中だ


それでも俺は歩き続ける君がくれた
光をみちしるべに・・・


愛なんていらないそんなわけない―



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