姫のような王子様













「え?」







その声で私は起きた。





目の前はあの日と同じ夕方の放課後。






見た目は、変わらないのに今




目の前にいるのは悴じゃなくて大石君。








「あ。大石君。」





「泣いてるけど平気?怖い夢でも見た?」







そう言って頭をポンポン叩いてくれた。





泣いてたんだ。




私は急いで涙をふく。






「ごめんね。大丈夫♪」




あ。




無理して笑ってる。



自分でも痛いくらいわかる。


















< 93 / 159 >

この作品をシェア

pagetop