さよなら(短)
屋上に続く階段をのぼり始めたとき
後から声をかけられた。
「りっ…嶺くん」
振り向くとたしか同じ組の女の子…。
名前なんだっけな…。
「えーと…」
「あっ!あたし、宮守 桜!」
あー…宮守さん。
ちっさくて可愛い感じの女の子。
那緒とは対照的。
那緒はもっと背高くて、髪長くて。
めずらしく黒い髪を巻いてる。
なんで染めないの?
まわりは染めてるのに。
って聞こうとした時があったけど
もう、それも聞けない。
俺は黒い方好きだから那緒の黒髪好きだったんだよね。
でも、宮守さんは茶髪で肩までのさらさらヘア。
可愛いとは思うけど。
「宮守さん、どうしたの?」
のぼりかけた階段を降りて
宮守さんの前に立つ。