さよなら(短)
宮守さんは俺が近づくと
ピクッとして小動物みたい。
自惚れてるかもしれないけど
だいたい今からの展開は分かる。
女の子がこうゆう顔してる時
何を言うのか。
もう、那緒を忘れた方が良い?
もう、那緒を諦めた方が良い?
宮守さんには悪いけど
那緒を忘れるために
新しい彼女にした方が良い?
「あ、あのっ」
「…ん?」
俺は、どうしたら良いんだろう。
もう1パーセントも那緒を振り向かせる
可能性はないのだろうか。
「…那緒ちゃんと別れたって聞いたんだけどっ…」
「ん。別れたよ」
「えっと…だから」
その瞬間
俺は宮守さんの後から歩いてきた人に
目が奪われた。