roulette・4
「お姉ちゃん…
お姉ちゃん、大丈夫?」
ふと目を覚ますといつものベットに仰向けで寝ていた。
夢―?
私は夢を見ているの?
「お姉ちゃん……」
彼女の声が段々と小さくなり身体も透き通り彼女はいつのまにか、私の前から消えていた。
「お嬢ちゃんー」
見知らぬ声がした場所へと視線を動かすと、そこにはシルクハットをかぶった髭の生えたお爺さんが立っていた。
お爺さんの横には小さなサルが肩にちょこんと乗っている。
「リッキーおまえの会いたかったお嬢さんだよ。」
お爺さんはそう言うとリッキーと名付けたサルを私の方に向け、リッキーは私の髪の毛に隠れてしまった。
あまりの出来事に声がでない。
リッキーは大きな黒い瞳をキョロキョロさせて、私にお辞儀をした。
そして手の中に持っていた赤い玉を私にそおっと渡した。
「これをどうすれば?」
私が言うのと同時に赤い玉は私の手のひらから抜けて床に転がる。
「お嬢さん、ここにルーレットがあります。その赤い玉を投げてもらいませんか?あなたには、この玉を投げる資格があります。」
私に資格?
何をいってるのかわからないまま、お爺さんの持ってきたルーレットに赤い玉を拾いあげ投げてみた。