7時12分。
初めてインテリ君に会った時に読んでた本の感想を聞いたら、

「琴美も読む?貸すよ。」

といって、本を貸してくれた。
私は、電車の中で化粧をするのをやめた。
外を見ることもなくなった。
それは全部、インテリ君とたくさん話をしたいという一心だった。
インテリ君は、話してみると普通の男の子だった。
特に頭がめちゃめちゃいいわけでもなく、他の男友達と遊んだり、趣味でギターを弾いたりと今時の男の子。
どこにでもいるような男の子だけど、私はインテリ君に恋した。
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