7時12分。
6月が終わり、7月になった。

もうすぐ、夏休みだ。

学校がなくなるのが少し寂しかった。
インテリ君と話す時がなくなってしまうからだ。
私は、毎日インテリ君と話す度に彼のことが好きになった。

「琴美、学校頑張ってね。」
「カズ君もがんばってねぇ〜!」

今日もたくさん話した。
毎日話す度に増えていくインテリ君への気持ちに、私は1つの決意を決めた。


夏休み前にインテリ君に告白する事。


告白するのは夏休みの前日、一学期の終業式の朝。
この日、インテリ君と夏休み前に会える最後の日。
私は気持ちを伝えることだけが頭の中にあった。

―インテリ君のこと、何も考えずに。
ただ、私の自己満で考えていたことだって思ったのは、あとになってから。
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