イケメン倶楽部
*Third Love

転校生…




その日はいきなりやってきました。





あたしはいつもの様に朝、目を覚ました。



しかし、目の前にあった景色は、いつもとは全然違うものでした。





「…おわっ…!!!」



な、な、なんで…?




あたしの隣には、気持ち良さそうに眠っている愁の姿。



時々、男子なのに羨ましくなる綺麗な茶色い髪が揺れる。




寝顔まで可愛くて、思わず撫でてしまいそうになる。



「…てぇっ…!!」



そんなことじゃなくて、あたしが言いたいのは、なんで愁があたしの隣で寝てるのかってこと!




昨日の夜、確かに寝たのはあたしの部屋だし…



今、寝ているのも天井と一部の家具しか見えないけど、あたしの部屋だってことは間違いない。





……ってことは、やっぱり愁があたしの部屋に(しかもベッドに…)潜りこんでる訳で…






< 111 / 432 >

この作品をシェア

pagetop