イケメン倶楽部
「ちょっと愁…起きろってば…!」
「ん〜…」
「ん〜…」って……可愛いんだけどね?
早く起きてくれないと着替えも出来ないし…
精一杯、愁の身体を揺すってみる。
「……ふわぁ…」
「あ、起きた!!」
愁は眠そうな目をこすりながらも、一応あたしにおはようと言ってきた。
「あれ…?なんで葵がいるの?」
…まだ少し寝呆けているらしい。
「なんでいるの?」はこっちのセリフだっつうの…!!
愁があたしの部屋にいるんだということを説明して、やっと理解したらしい。
「そうだった!僕、凄いことを見ちゃったから、葵に一番に教えてあげようと思って、部屋に来たら……」
「寝ちゃったんだ…?」
大体、話が読めたあたしがそう聞くと愁は「うん♪」と可愛く答えた。