イケメン倶楽部
「そう…?なら、いいんだけど……」
「うん…!ほんとありがとね!!」
なんか逆に不自然だったかな…
「あのさ…」
「な、なんでしょう…?」
「なんで布団かぶってんの…?」
ギクッ…
そ、それは……
「……か、顔が…」
「顔?」
「泣いてて…目が腫れちゃってて……」
酷い有様なんです…
とても人に見せられるような顔じゃない…
しかも聖君にはもっと無理…
「え…?」
あたし…
聖君の少し堅い腕の感触があたしを包む。
…っつか、最近抱きしめられるシーン多くないですか?!
「俺は……どんな葵ちゃんも好きだよ。」
「へ…?」
なんか今……
さらっと凄いこと言われた気がする……
「…えぇ?!ちょっと聖君?!!」
「冗談(笑)」
悪戯っぽい笑みを浮かべて笑っている。