甘味処
「ほら...ついたぞ。」


あたしをおろす宙。
街を見渡すと...


「わぁ・・・・。」



やっぱりここの夜景はすごい…。
何回見ても感動するなぁ。



「すごい綺麗だな…」



「うん。宝石みたい。キラキラしてるね。」



「…叶愛。俺なら叶愛にそんな顔させない。」


「え―――?」


宙はあたしをまっすぐ見る。
すごく真剣な顔。
だんだん近づいてきて...

「俺、叶愛が好きだから。大切だから…。」



「そ…ら。」



宙があたしを抱きしめる。

顔があたしの近くまで来て…



あと数cmで唇が当たりそう。



あたし―――




キスされる?








「い、嫌ッッ!!」





ドンッ





あたしは思い切り宙を押した。





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