甘味処
「・・・・・宙トイレ入ってったの?」



「たぶん…あたしずっと見てて廊下でたし。」



「あたし…すっごいはずかしいんですけど。」



「ごめん!朱夏!我慢して-!」



わかるよ。朱夏。
本気ですいません......。


あたしたちは男子のトイレをガン見してる。

女子のトイレは逆の方向で
この廊下には女子なんかほとんどいない。

男子トイレだけだから、
女子が来る意味がないからね…。



でも



何度も言うけど、
あたし達は男子トイレをガン見中。



他の男子からの視線が痛い…。


あたし達だって、
好きで来てるんじゃないし!



そんなことを考えてると
宙がトイレから出てきた。


「宙遅い!う○こしてたんじゃないの!!?」


「ちょっ!う○こって…朱夏!黙って!」


なんつーこと言うのよ!朱夏さん!



「あー!もう!早く行け叶愛!」





ドンッ




「―――――っ!?」


おもいっきりこけたあたし。
朱夏は壁に隠れてこけてるあたしを見て・・・・笑ってる。



「・・・・叶愛?なんでここいるの?」



「あっ!そ…らっ!」




「えと…あの…っえっと!」



いきなりすぎて言葉がでてこないよ…。


今日放課後誘うだけなのに、
なんで緊張すんの!?



へるぷの視線を朱夏に送ると、


朱夏は口パクで


「深 呼 吸」


って言ってきた。



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