甘味処
「お母さんは何も言わなかったでしょ??
すっごくつらかった!
あたし・・・なんとなく気づいてたもん。
お母さんが毎日つらそうな顔してること。
なのに…あたしに何も相談しないで…っ」




なんであたし…怒ってるの?




「叶愛…。」





「お父さんとお母さん二人で全部決めて、
あたし一人置いてけぼりでっ!」






なんで涙がでるの?






「あたしも家族なんでしょぉ…ぅっ!」





あたしは椅子からくずれおちた。
冷たい床に足が冷える。





「お母さ…っ」






「叶愛っ!・・・ありがとぉ。」




だけど・・・すぐ温かくなった。


お母さんがあたしを強く抱きしめたから…。





「そうだよね。叶愛は家族なのに。私、馬鹿だね…。」




あたしの背中を優しくなでながらお母さんは涙声で言う。




「叶愛を守ったつもりでいたのに、全然守れてなかったわね…。」




「…お母さんは守ってくれたよ。」



「いつもあたしの傍にいてくれた。
どれだけ大変でも相談に乗ってくれた。


あたし、お母さんいっぱい…救われたんだよ?」



お母さんに抱きしめられながら答えた。




「だから…あたしも迷惑かけたし、
お母さんもあたしに言わなかったから…」




あたしはお母さんから体を話して手を両手で握った。










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