超溺愛ブラコン妹の彼氏

「あぁおやすみ」と世那。
「じゃあな親父」と空那。
キッチンへさげ空那に声をかけたが、も少しリビングにいるって言うから戸締まりを頼み先に部屋へ行った。

が紗輝ちゃんの事が気になりドアをノックしても返事がないから勝手に開けた。
案の定掛け布団の上でクッションを抱き抱えて寝ていた。

やっぱり…歩みを進め紗輝ちゃんの元へ。

その時、人の気配がし空那のようだった。

「あらら、紗輝ちゃん布団掛かってないじゃん」

「寂しかったんだょ。2日間も俺らと一緒にねてたから。だから、ほらっクッション抱き抱えて寂しさまぎらわそうとしてたんだょ」
ごめんなっ聞いてたのに傍にいてやらなくて…心の中で懺悔して頭を優しく撫でた。

クッションじゃなくて俺を抱き締めて欲しかったょ…
空那の視線を感じたから今朝、紗輝ちゃんが吐露した弱音を教えた。

「そっかぁ紗輝ちゃんがそんな事言ってたのかぁ。随分長い事起きてこなかったもんな？2人」

攻撃的な口調になる空那。

「紗輝ちゃん寝てるんだ。ヒートするなょ。嫉妬か？」

怪しく笑う世那。

「抱えるから布団捲れょ？」

チッと毒づき捲られた所に降ろし空那が布団をかけた。

愛おしそうに頭をなで

「紗輝ちゃん、これで暖かいょ。風邪引かないでね？明日からは一緒に寝ようね。ゆっくりおやすみ」

頬にキスした空那。

ふと気になり目覚ましをみてみたら…やはりセットされていなかった。

セット完了。

一昨日一緒に寝たからわかる事だょね。

世那は紗輝ちゃんのベッドに腰掛け頬を撫で

「何で妹なんだろうな？何で俺ら兄貴なんだろうな？」

「そうだな。その壁が邪魔してる。けど理性を止めてくれる壁とも言えるな」

「ははっだな…」

儚げに答えオデコにキスをした。

数秒後名残惜しいが電気を消し部屋を出た。

2人も寂しげな背中をし各自の部屋に入った。