超溺愛ブラコン妹の彼氏
「紗輝ちゃんの口からチュー何て聞けると思わなかったなぁ。俺は口にチューでも全然OKだょ?だってさぁ紗輝ちゃんに看病してもらえるんだもん」

再び仰向けに寝かしオデコにタオルを乗せた。

「私…幸せ。この部屋に…空那も…世那もいて」

俺達の事がわかるんだな。
少しはよくなったって事だな。

だから

「俺も…幸せ。元気になってもご要望があれば、ここに寝ますょ?」

髪の毛を撫でながら思ってた事を言った。

「お願い…します」

期待していた言葉を言ってもらえて嬉しい。

叫びたいけど今は我慢だ。
「お願いされます、喜んで♪」

2人で微笑んだ。

そして2人で欠伸をし、また微笑み寝る事になった。
'おやすみ'を言い合って。
後、ほんの少ししか寝る時間はなかったが身体を横にしたら心地よい睡魔がやってきた。


「…那」

ん?誰かに…呼ばれてる?
「…」

「空那…朝だ…起きれるか?」

世那が声を潜め起こしてくれていた。

「あぁ…朝かぁ。悪いな」
「目覚ましで紗輝ちゃん起こしたくなかったから」

そう言うと世那は紗輝ちゃんの様子をみてタオルをかえ、布団をまとめ部屋を出た。

俺も紗輝ちゃんの傍へ行き頭を撫でた。

心の中で'おはよう'と言い紗輝ちゃんの唇にキスをした。

布団を片付け…後ろ髪ひかれる思いで…紗輝ちゃんの部屋を出た。

自分の部屋へ行き学校に行く準備をしたが…気が重かった。

そんな気持ちのままリビングへ行くとアイツがもぅ来ていた。

「よぉ空那」

「もぅ来てんのか、渚」

ダイニングテーブルでコーヒーを飲んでいる渚と目があってしまった。

「空那、おはよう。紗輝ちゃん、どお?」

「明け方にトイレで目が覚めて今はまだ寝てる」

「そぉ、世那と紗輝ちゃんの部屋で寝てくれたみたいだね。ありがとう。じゃ食べて」

俺が椅子に座ると

「仲良い兄妹だねぇ。可愛くなっただろうなぁ、紗輝。高校生だもんな」

「変な事するなょ?」

怪しげに薄ら笑いをしてきた。

「渚君、こっち来てもらえる?」

親父に呼ばれてキッチンへ行った。

出掛けた後の事を話しているらしい。

「渚の奴…いい男になったな」
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