超溺愛ブラコン妹の彼氏
「嫌!お腹なんか減ってない!」
私の声に周でランチを楽しんでる生徒達が何事かとこちらを見始めた。

空那も驚きを隠せない。

こめんなさい…空那。

今、自分をとめられない…

それをいち早くさっした黒子達が生徒会メンバーを囲った。

「紗輝ちゃんの家族想いのとこ好きだょ。全然おかしな事じゃないょ。紗輝ちゃんの全てを俺だけのものにしたいって想ってる。まぁ紗輝ちゃんの事を好きな男は皆想ってるだろうけどさっ」

郁斗先輩は感情的になっている私に優しい微笑みを向けてくれた。
「私…皆の事…大好き。だけど…もっと好きな人がいるの。でも…他の子の彼になるみたい…」

一粒の涙がこぼれた。

それを郁斗先輩が指で拭い私の視界は真っ暗になった。

「少しの間こうさせてね?紗輝ちゃんの兄貴達の視線が痛いや。けどっ負けないからね。だ・か・らっ紗輝ちゃんにも負けないでほしいな。好きな奴とられてもいいの?」

郁斗先輩は私を優しく抱き締め背中をポンポンしながら落ち着かせてくれた。

「よくない。だけど…みー君を前にすると…手が…震えるの。まだ…怖いの」

「そっかぁ、恋のお相手は美景君。手の震えかぁ。でもさぁ震えとまるの待ってる間に美景君とられちゃうょ?いいの?」

郁斗先輩は私から離れ両手を頬に添え真剣に見つめられた。

「嫌。だけど…手が震える女の子なんて…嫌いでしょ?」

頬が痛みだした。

どうやら頬をつねられているみたい。

「本当に好きならば、その震えをとめたいって思うはず。俺ならそうだけど?」

「…」

「俺の言いたい事わかる?」

郁斗先輩の瞳を見つめながら頷いた。

「じゃあ泣き止もうね」

郁斗先輩は微笑み溢れ狂う私の涙をハンカチで丁寧にとまるまで拭いてくれた。

「紗輝ちゃんの涙は枯れる事がないねぇ。メイク消えちゃうょ?まぁメイクしなくても充分可愛いけどさっ。俺はどんな紗輝ちゃんも好きだからっ」

ニコニコしながら拭いてくれる。
「メイク貸してもらってきたょ。今から直すか・ら。暫くは泣かないでね?」

'救世主、世那登場'

「来た来た、紗輝ちゃん専属メイクさん。飛びきり可愛くしてあげてね。俺の大事な天使ちゃんを」
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