超溺愛ブラコン妹の彼氏
「萌ちゃん!」

今から美景に告るつうのに俺に可愛い笑顔向けちゃって。

美景に託せなくなりそうだょ。

「心の準備は出来てる?ここにいるから」

俺が指し示した指先を追い胸に手をあて…さっきの笑顔が消えた。
「紗輝、そんな顔しないの。結果はわかりきった事なんだから。万が一駄目だったりしたら俺の彼女にしてあげるから。笑顔みせなさい!」

「怖い…」

「じゃあ、やめる?」

慌てて左右に首をふる。

「しょうがないなぁ、勇気の出るおまじないしてあげるから目つぶって?」

「うん…」

視界を遮断させた無防備な紗輝。
数分後には間違いなく美景の女になる。

そしたら絶対出来ないから。

キス…

させて。

紗輝の頬に手を添え…

チュッ♪

わざと音をたてた。

「おまじない終了♪目あけて?」
悲しそうな顔から恥じらいの顔になり頬に赤身をおびた。

「これは美景に内緒ね?紗輝が美景のになったら手は出せないからさっ」

自分の唇に指を添える紗輝。

「おまじない、ありがとう。もし駄目だったら…もっと沢山のキスしてね?」

「美景にしてもらいな?」

「え!?」

扉を開け紗輝の背中を押した。

紗輝

頑張れ!!



☆美景

いきなり扉が開いたと思ったら紗輝が入って来た。

「紗輝!?どうした!?」

「あっごっごめんなさい。あの…1人?さっきの子は?」

「知らねぇよ」

あぁそう言えば…さっき変なとこみられたんだったな。

その時の紗輝の驚いた顔が頭にちらついた。

「あの子とは…何でもないの?」
「勝手に抱きつかれただけ。ってかさぁ何でここがわかった?」

「あっごめんなさい。大事な昼休み邪魔しちゃって」

答えになってねぇし。

でも…紗輝とまともに話すのいつぶりだ?

しかも俺達2人だけって。

紗輝にとったらヤバイんじゃねぇか?

そんな事を考えていたら目があった。

少し瞳…赤くないか?

泣いた?

さっきので泣かせたか…

ごめんな…

「あのね…私…あなたが…美景君が好きです。さっきのみて…美景君が他の子のになっちゃうって思ったら頭がパニックになったの。
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