超溺愛ブラコン妹の彼氏
抱き締める力が弱まった。
「こんな痛さなんかへっちゃらだょ。それよりお腹すいてきたでしょ?泣くのはいぃ運動なんだょ。夕飯一緒にしてくれる?」

「うんっ」

んじゃまずこっちからっ♪項垂れてる腐った兄貴達に一言どぅぞ?

「言う事ないから」

「明日から守ってもらうんでしょ?」

「いぃ」

「意地張らない」

「張ってない」

「紗輝ちゃん。空那も世那も大事なお兄ちゃん。彼らにとっては紗輝ちゃんは大事な妹。こんな事で仲悪くなっちゃうの?」

ならなぃよ。

ならなぃけどさっきの世那が怖いの…

と怯える私。

自分の洋服の裾を握りしめていた。

「この2人はね紗輝ちゃんの事になるとムキになるんだょ。紗輝ちゃんの事を絶対彼女には出来ないでしょ?それがもどかしくて頭がパニクるの。暴走しすぎんだょ。ママとの約束だから。紗輝ちゃんを守る事」

ママとの約束…

ママとの…

その言葉を聞いた私は怯えが治まり

「お兄達我が儘な私でごめんなさい。さっきみたいに怒らないで下さい」

言えた。

頭を下げた。

誰かに両肩を掴まれた。

ビクッと反応する私。

ゆっくり頭をあげると空那だった。

「ごめんね。怯えなくて大丈夫。紗輝ちゃん笑って?紗輝ちゃんに悲しい顔は似合わないょ?ほらニコッってして?」

バチッとあった視線。

段々緩む私の頬。

「そぅはいっ良くできました!

私の視界が塞がれた。空那に抱き締められていた。優しく壊れ物をさわるように…空那の香水のほのかな香りに安心する。
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