続・天使が舞い降りた。

相変わらず不器用な俺はそんなに気の効いたことはできないけど…

それでも恋人らしいこと、できるだけ心がけるようにしている。

キスからの進展はまだないけど

別にそんなに焦ってないし、焦る必要もない。






「少しだけブラブラしない?」


レストランを出て、車を止めた駐車場に向かおうとする俺の腕を凛が引っ張る。

レストランは渋谷の繁華街の外れ。

遠くには夜の渋谷の街が見えていた。

「夜の渋谷なんて久しぶりだから!」

凛の言葉に、俺は美紀の言葉を思い出した。

「あー。凛、中学の時に毎晩 徘徊してたんだっけ?」

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