続・天使が舞い降りた。

まだ6月だというのに、汗ダラダラになりそうな心境の自分がいる。

予期せぬ再会から、いきなり2人だけの空間…

幾らなんでもハードルが高すぎないか?




「…どうだった? あっちは」

俺は冷静さを取り戻すよう自分に言い聞かせながら、口を開いた。

「楽しかったですよ。最初はホームシックになったりもしたけど、毎日刺激的で」

「演技の勉強もできた?」

「そういうのが有名な大学に留学してたから、すごく勉強になって。改めて女優目指したい!って思っちゃいました」

少し照れたようにそう言う凛。

こういう真っ直ぐさも1年前と全然変わっていない。

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