続・天使が舞い降りた。

凛も照れたように、線香花火に視線を移す。


「隣に、いてくれないかな?」


俺はギュッと目を瞑って、その後に凛の方を真っ直ぐ向いた。




「俺と付き合ってくれないかな」

「…!」




何も言わない凛の顔は、少しだけ赤みを帯びていた。

やがて凛がゆっくりと口を開く。

「でも私…」

「お試し期間でいいからさ」

「潤一さん」

「ほっといたら他の男達に取られそうで怖い」

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