続・天使が舞い降りた。


「潤一さん?」

凛が俺を見上げている。

その表情に心臓はバクバクしながらも俺は口を開いた。

「少しだけ欲かいていい?」

「え?」

「まだ"お試し期間"じゃなきゃダメかな?」

「…」

「正直もう俺、限界かも…」


そう言って俺は凛の方に両手をかけて俯いた。

すぐ近くにある凛の顔に、心臓は高鳴る。

凛が顔を上げたら唇が触れそうな距離。

1年前、キスなんて何回かしたはずなのに…

何でこんなに遠いんだろう?

< 85 / 213 >

この作品をシェア

pagetop