続・天使が舞い降りた。
俺は慌てて手を横に振る。
とはいえ、凛に会いに来てるのはバレバレだとは思うけど…。
「いいよ。なかなか外じゃ会えないだろうし、ここ使ってくれて大歓迎なんだから」
俺は美紀の笑顔に複雑な気持ちになる。
ここで凛と会ってても、何となく美紀に気が引けて…
と言いつつも、結局はなかなか会う時間がなくてこの場所に頼りきりなんだけど。
美紀には悪いとは思う。
「ほら、私も楽しいし! あ…、でも邪魔者?」
「そんなことないよ、美紀がいたほうが凛も話が弾むし。それに…」
「それに?」
「2人だと何話していいか分かんなくなるから」
俺がそう呟くと、美紀は大きく溜め息を付いた。
「何それー? 情けない」
「…」
「まあ潤くんらしいといえば、らしいか」
美紀は苦笑しながらそう言う。