続・天使が舞い降りた。

「そんなんじゃ大して進歩ないなー? まだHしてないっしょ?」

「おい、美紀…」

ニヤニヤしながら俺を見る美紀。

「やっぱね。別に元彼のそんな話聞きたくないし、アドバイスすんのもバカらしいけど。でもそこまで大事にしてるなら、とことん大事にしてあげてよね!」

「…」

「凛ちゃんは心も体も限界まで傷ついたんだから」


妊娠と流産。

そして俊介との別れ…。

傷ついた凛を俺も間近で見てきたからそれは良く分かる。


「女性として1番辛いこと、あの若さで経験してるんだから」

「ああ」

「…私も心配だった。だけどもう大丈夫よね?」

「ん…」

「潤くんを好きになったんだもん。潤くんなら絶対に大事にしてくれる」

「美紀…」

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