続・天使が舞い降りた。
映画撮影を見ていてもそうだけど、
ブラウン管越しに映る「女優の凛」はまるで別人のようで。
「潤くん、あんまり凛ちゃんが出てるTVや雑誌見ないの?」
「んー、あんまり」
「何で? 彼女の活躍だよ、気にならないの?」
「気にはなるけどな」
「けど?」
「何か遠い存在になったみたいでさ。TV越しに見ると知らない子みたいにキラキラしてっから」
「…」
美紀はしばらく俺の顔を見て、しばらくして吹き出した。
「な、何だよ?」
「だってオカシイんだもん! SKYの潤が言うセリフー?」
美紀は1人お腹を抱えて笑っている。
「自分だってそっち側の人間でしょ? 日本を代表するバンドのギタリストだよっ」